海外ビジネス未経験の方には、声を大にして申し上げたい注意点です:
ヨーロッパのビジネスで特に気を付けなければいけないこと…
ヨーロッパも大陸です。大陸に住む人間と、島国でしかもほとんど単一民族である日本人がビジネスを行う場合には、最も気を付けなければいけないことがあります。
それは、日本では世界でも稀な謙遜を美徳とする民族性があるのに対して、大陸では自己主張、個人主義の民族性であるということです。
大陸では小学校低学年、いえ、幼稚園児の頃から自己主張、個人主義が叩き込まれます。
例えば日本のように、学校の試験の結果 = 成績ではなく、授業中に頻繁に手を上げて発言しないと良い成績が取れません。
つまり、自己主張、アピールを自然に身につけさせられるのです。
その例として、ヨーロッパに進出して現地人を雇う場合のインタビューにおいて彼らの主張には気を付けることが必要です。
例えば何かの専門について、日本人ならある程度できても謙遜するのに対して、大陸の人は少しできても大分できるかのように表現しますので、後でがっかりすることが多いのです。
ビジネスにおいても、日本人のように常に相手のことまで気遣うということはなく、とにかく自分の有利、利益を第一に考えます。
代理店契約の場合も同じです。常に自分側の利益のみを考えている相手と、常に相手のことも気にしながら日本的に接したらどうなるでしょうか?
実際に、それで多くの日本のメーカーが現地の代理店と、特に解約時にトラブルとなって泣く羽目になっています。
契約を結ぶ時点で、ついつい相手に譲ってしまうからです。
イギリスはヨーロッパ大陸に近く、昔からヨーロッパ大陸に住む人間たちや北欧の人間たちと戦い続けてきた歴史があるので日本とは事情がだいぶ違い、島国であるにもかかわらずに大陸性であると言えます。